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亀は意外と速く泳ぐ [ネタバレ映画レビュー (日本)]

kamehaigaito.jpg亀は意外と速く泳ぐ デラックス版 [DVD]

平凡な主婦がある日偶然に見つけたスパイ募集の貼り紙。
彼女にくだったミッションは『できるだけ目立たず平凡に過ごすこと』だった。

脱力系コメディ…らしい。確かにそうかも。
「スウィングガールズ」がなかなかよかったんで、上野樹里ちゃん見たさに夫が借りてきたんだけど、微妙な映画。
ものすごーく笑うというわけでもなく、涙するわけでもない。世界観は嫌いじゃないし、面白くないというわけでもなく、一方で見なければ見なくてもいい……と思わせてしまうような、そんな映画。
かといって、いいかげんに流して見ているとストーリーがたぶんわからなくなる……って、ストーリーがあったんだろうか、あの話に。そんな気まで起こさせる不思議ワールドな映画。

見終わってしばらくたってるけど、印象に残っているのは、「色」かな。赤とか緑とか。画面の色遣いはキレイな映画だったと思う。
あと、スズメの髪型。妙にカワイイおばさんという感じになっていた上野樹里。

全体的に、これをやってみたいって普通の人が考えたことがあるようなことを、見せちゃった映画っていう気もした。
りんごを石階段の上からたくさん転がしちゃうとか、奇抜な部屋とか。
でも、りんごを転がすのは、どうかなって思った。一度やってみたかったことをやっちゃうだけじゃなぁって私は感じたんだけど……。もうひとつ突っ込みが欲しかったというか……ね。

笑ったのは、要潤のハゲ鬘かな。
要潤を初めて見たのは、2002年、昼ドラでやっていた「新・愛の嵐(東海テレビ)」でなんだけど、最初見たときにドキドキして目が離せなくなっちゃったのです。好みっていうんじゃないけど、彼の演技を見ていると、こっちまで照れくさくなっちゃうというか、恥ずかしいというか、そうして、なぜかドキドキしてしまう。あきらかにアゴ男で(大好きな方、ゴメンナサイ)、そうかっこいいというわけではないみたいなのに、妙にセクシーで、彼の目の演技から目が離せない。もうどうしたらいいのワタシ…!!っていう感じだったのでした。
この「亀〜」映画では、スズメが昔憧れていたカッコイイ加東先輩なんだけど、とっても妙。なぜか「ださい」という言葉がぴーったりなキャラクターでした。
ズボンの裾が短かったりして。

あと、そこそこラーメンの主人の松重豊。最後に、本気を出しておいしいラーメンを作るシーンは、ちょっとほろりとしたな。

平凡な毎日を送っている人間が、「もしかしたらワタシは某国のスパイかもしれない」とか、「ワタシは宇宙のどこかから使命を持ってやってきていて、その使命とは今のこの自分の人生をそこそこに生きるっていうことなんだ」とか、そういうふうに思えたら、生きるのが楽だろうなっていう気はした。

映画を見てると、あるある〜とか、わかるわかる〜っていうのが結構あったように思う。実は脱力しながら、そこそこに生きられること、それはそれで結構楽しいし、幸せなんじゃないかって、そんなふうに感じてもらいたい映画なのかな?

私は自分が死ぬとき「まあ、いいかっ」って思って死ねればいいなって、ずーっと昔から思っているんだけど、脱力系のそこそこ人生ができれば、そう思えるよね、きっと。

「亀は意外と早く泳ぐ」公式サイト

2006/2/17夜
DVD自宅鑑賞

<データ>
監督・脚本 : 三木聡
製作 : wilco
主な出演 :
片倉スズメ(上野樹里)…ペットの亀と単調な日々を送っている、夫が海外赴任中の主婦。その平凡さが認められ突然スパイになる。
扇谷クジャク(蒼井優)…スズメの幼なじみ。
クギタニシズオ(岩松了)…某国のスパイ
クギタニエツコ(ふせえり)…シズオの妻。同じく某国のスパイ。
そこそこラーメンの主人(松重豊)
加東先輩(要潤)
豆腐屋のオヤジ(村松利史)
最中屋のおじさん(森下能幸)
水道屋(緋田康人)
パーマ屋のおじさん(温水洋一)
韮山(松岡俊介)
白バイ警官(水橋研二)
スズメの父親(岡本信人)
福島(嶋田久作)
中西(伊武雅刀)

2005年7月2日公開/日本/90分
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