ニライカナイからの手紙 [ネタバレ映画レビュー (日本)]
ニライカナイからの手紙 低価格版 [DVD]
何度何度も最初の部分で鑑賞するのを挫折して、中断したままになっていた作品。
ようやく鑑賞完了しました。
途中からは悪くないのだけれど、出だしが説明的すぎるんじゃないかと思う。
映画館とかの大画面で見ていたら、沖縄竹富島の美しさでまあいいかってなるんだろうけれど、小さな画面で見ていると、画面の美しさよりもたぶんストーリーのほうが重要になってしまうので、そういう点では、弱い映画だったのではって感じる。
最近はi padで作品を見ることが多いので、その画面で見て、もう一度見たいと感じたものは46インチの液晶テレビで見ることにしている。小さな画面で見ていても、大きな画面でもう一度みたいと感じたのは最近では「半分の月がのぼる空」(実写版映画)だ。半月の話はまたの機会に書くけれど。
話は戻るけれど、出だしから蒼井優ちゃんがもっと出ていたら、何度も挫折しなかったのではと思う。それからまあ個人的な意見なのだけれど、そもそも「いい人南果歩」はあんまり見たくない。彼女にはドロドロの悪女役をやってみてほしい。男を手玉にとって、のしあがっていくような女性を演じてみて欲しいのだ。絶対にすごい迫力だと思うのだけれど……!
そんなこんなで、映画の構成があんまりよくないのではないかって思う。
沖縄が舞台なので、のんびりとした雰囲気で始まるのはわからないでもないけれど、現在の悩める風希(ふうき・蒼井優)、または高校生ぐらいから始まって、そして時間が戻るのでもよいのではないかな。
映画の最後でお母さんが既に亡くなっているというネタバレがあるので、そこを際立たせるために、最初は幼い頃の風希から初めて成長させていったのかも知れないけれど。
でもネタバレがなくても、最初からお母さんが亡くなっているのは見ている側には感じられます。題名もそのままズバリだと思うしね。
「ニライカナイ」というのはWikiによれば、「沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地に伝わる他界概念のひとつ。理想郷の伝承。」とあるので、そこからの手紙といえば、書いた本人は生きていないだろうなと予想できるというものです。
ただ、この言葉を私が認識したのは、やっぱりこの映画が封切られた2005年だったような気がします。
人と人との絆やつながり、さりげないやさしさや思いやりといったことは感じられる映画なので、鑑賞後はそれなりに良い気分になれます。
またいつの日か風希はよいカメラマンになって、やさしい写真を撮り続けるのではないかという希望も感じられます。
もしかしたらふるさとに帰るかもしれないけれど、それにしても故郷と都会と自分とをつないだ写真を撮り続けると思う。
風希の先生にあたるカメラマンも、さりげなく写真雑誌を風希に見せたりして、そんなやさしさは映画全編に満ちあふれています。
後半、風希がガラスの浮き玉を人々に持たせ撮影している様子はなかなか良い感じ。ああいう風に声をかけられたら、多くの人はモデルとして応じるのではないかと思う。
公園などで子供がちょっと声をかけられただけで、「怪しい人に声をかけられましたので注意して下さい」などというメールが回ってしまう昨今、このやり方なら大丈夫かもしれないと思わせられた。
まだ若くて、これから先どんな生き方をしたら良いだろうって迷っているなら、見てもいいかもしれないと感じた映画。
沖縄の海にも癒されます。
<データ>
監督・脚本: 熊澤尚人
原作:堀込寛之
配給 : IMJエンタテインメント、ザナドゥー
主な出演 :
安里風希(蒼井優)
安里尚栄(平良進 )… オジイ。風希の祖父。沖縄竹富島で郵便局長をしている。
安里昌美(南果歩 )… 風希の母親。
内盛海司(金井勇太)
鳩山レイナ(かわい瞳)
平良美咲(比嘉愛未)
相葉幸子(中村愛美)
崎山(斎藤歩)
田中(前田吟 )… 東京・渋谷一郵便局長。
2005年6月4日公開/日本/113分
何度何度も最初の部分で鑑賞するのを挫折して、中断したままになっていた作品。
ようやく鑑賞完了しました。
途中からは悪くないのだけれど、出だしが説明的すぎるんじゃないかと思う。
映画館とかの大画面で見ていたら、沖縄竹富島の美しさでまあいいかってなるんだろうけれど、小さな画面で見ていると、画面の美しさよりもたぶんストーリーのほうが重要になってしまうので、そういう点では、弱い映画だったのではって感じる。
最近はi padで作品を見ることが多いので、その画面で見て、もう一度見たいと感じたものは46インチの液晶テレビで見ることにしている。小さな画面で見ていても、大きな画面でもう一度みたいと感じたのは最近では「半分の月がのぼる空」(実写版映画)だ。半月の話はまたの機会に書くけれど。
話は戻るけれど、出だしから蒼井優ちゃんがもっと出ていたら、何度も挫折しなかったのではと思う。それからまあ個人的な意見なのだけれど、そもそも「いい人南果歩」はあんまり見たくない。彼女にはドロドロの悪女役をやってみてほしい。男を手玉にとって、のしあがっていくような女性を演じてみて欲しいのだ。絶対にすごい迫力だと思うのだけれど……!
そんなこんなで、映画の構成があんまりよくないのではないかって思う。
沖縄が舞台なので、のんびりとした雰囲気で始まるのはわからないでもないけれど、現在の悩める風希(ふうき・蒼井優)、または高校生ぐらいから始まって、そして時間が戻るのでもよいのではないかな。
映画の最後でお母さんが既に亡くなっているというネタバレがあるので、そこを際立たせるために、最初は幼い頃の風希から初めて成長させていったのかも知れないけれど。
でもネタバレがなくても、最初からお母さんが亡くなっているのは見ている側には感じられます。題名もそのままズバリだと思うしね。
「ニライカナイ」というのはWikiによれば、「沖縄県や鹿児島県奄美群島の各地に伝わる他界概念のひとつ。理想郷の伝承。」とあるので、そこからの手紙といえば、書いた本人は生きていないだろうなと予想できるというものです。
ただ、この言葉を私が認識したのは、やっぱりこの映画が封切られた2005年だったような気がします。
人と人との絆やつながり、さりげないやさしさや思いやりといったことは感じられる映画なので、鑑賞後はそれなりに良い気分になれます。
またいつの日か風希はよいカメラマンになって、やさしい写真を撮り続けるのではないかという希望も感じられます。
もしかしたらふるさとに帰るかもしれないけれど、それにしても故郷と都会と自分とをつないだ写真を撮り続けると思う。
風希の先生にあたるカメラマンも、さりげなく写真雑誌を風希に見せたりして、そんなやさしさは映画全編に満ちあふれています。
後半、風希がガラスの浮き玉を人々に持たせ撮影している様子はなかなか良い感じ。ああいう風に声をかけられたら、多くの人はモデルとして応じるのではないかと思う。
公園などで子供がちょっと声をかけられただけで、「怪しい人に声をかけられましたので注意して下さい」などというメールが回ってしまう昨今、このやり方なら大丈夫かもしれないと思わせられた。
まだ若くて、これから先どんな生き方をしたら良いだろうって迷っているなら、見てもいいかもしれないと感じた映画。
沖縄の海にも癒されます。
<データ>
監督・脚本: 熊澤尚人
原作:堀込寛之
配給 : IMJエンタテインメント、ザナドゥー
主な出演 :
安里風希(蒼井優)
安里尚栄(平良進 )… オジイ。風希の祖父。沖縄竹富島で郵便局長をしている。
安里昌美(南果歩 )… 風希の母親。
内盛海司(金井勇太)
鳩山レイナ(かわい瞳)
平良美咲(比嘉愛未)
相葉幸子(中村愛美)
崎山(斎藤歩)
田中(前田吟 )… 東京・渋谷一郵便局長。
2005年6月4日公開/日本/113分
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