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シルミドの呪い(실미도의 저주) [ネタバレ映画レビュー (韓国)]

ついに見てしまいました。
悪評高き「シルミドの呪い」。。。!

確かにすごいです。
映画になっていません。
なぜこれが本国韓国で上映されなかったのか。
結局のところ、どうしようもない作品だからだと思うのです。
でも韓流ブームに沸く日本なら、まだ商売できるかもしれないといった、そんな考えが垣間見えます。

「あまりの衝撃的な内容により、本国韓国では未だ封印され続ける禁断のホラー作」って…物は言い様です。
2003年の映画「シルミド」の大ヒットにあやかって作ったであろう、C級コバンザメ商売作品と言えそうです。
ちなみに「シルミド」は以前鑑賞しましたが、ものすごく引き込まれる作品でした。

ただ、演じている人は一生懸命だし、別にいい加減に作っているとも思えないです。
何が悪いって、「オチ」がどうしようもなさすぎるのです。
オチをひねって、ホラーコメディにしたら、おもしろかったと思うのだけれど。
個人的には、シルミドに渡って朝鮮人参探しをするあたりまでは、結構嫌いじゃないです。

簡単なストーリーを書いてみます。

テレビ番組の制作会社のスタッフが、キムチの番組のためにインタビューを撮影したものの、ありきたりだと企画の変更があり、朝鮮人参の番組を作るために、幻の天然朝鮮人参を探すことにする。
「シンマニ」と呼ばれる天然の人参を採って生活する人に会うために、山の墓地に向かう。
そんなとき、天然の朝鮮人参がシルミドにあるという話を聞きつけて、スタッフ3人は干潮時にだけ島に渡る道が現れるというシルミドに渡る。
島で3人は人参を探すけれど見つからない。
そうこうするうちに、(たぶん)シルミドにいる霊に憑依されてしまった女性レポーターのスギョン。
最後はスギョンがガンドクとガンボを刺し殺してしまうのだけれど、彼女が躊躇なく刺すので、そこはちょっと恐かった。
でも、そこで終わりなんだよ!

終わり方があまりにも唐突すぎるし、監督も力尽きてしまいここで終わりにしたのかな、などと勘ぐってしまうぐらいのレベル。

強いて言うなら、自主映画を撮ろうと考えている人は見るといいかも?
登場人物の少なさといい、制作費がかかっていないことといい、結構参考になるかもしれません。
というか、この作品自体が、自主制作なのでは〜?

ただ、調べていくうちにひとつ気になったのが、シルミドの特殊部隊の生き残りなのだか、霊なのだかよくわからないおじいさん役のシン・シンボムssi。彼はどうやら本家「シルミド」にバスの中の老人役で出演しているらしいのだ。
そうなると話はちょっと変わってきて、この映画は「シルミド」のパロディにしようと最初は試みたのかとも思えてきたりする。それともオマージュかな。

オチがどうしようもないとは思いますが、この作品はオチさえしっかりしていれば、結構面白かったかも…と思わせてくれる要素はあるでしょう。
この作品を面白くするためにはどうしたらよかったのかと、考えさせられる作品かもしれません。

それ以外の人には、全くおすすめできない作品だと思います。

出演者、よくわからなかったけれど、最後の字幕を見たら、役名は苗字で書いてあるじゃないですか。おじいさんにいたっては、남자 (ナムジャ)だったので、男にしました。

★必見 シルミドの呪いプレスリリース ← なんだかある意味感動しました

<データ>
監督・脚本:イ・ドガン
出演:
ラ・スギョン(キム・ミジ)…テレビ番組の女性レポーター
イ・ガンドク(チョン・ソンクォン)…テレビ番組制作会社クルー
キム・ガンボ(チェ・ドンギュ)…テレビ番組制作会社クルー
男(シン・シンボム/신신범)…シルミドの特殊部隊の生き残り。実在しているのか霊なのか、私にはいまひとつわからず。

2004年/韓国/71分

1円でも買わない方がいいです、きっと……

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