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タルジャの春(달자의 봄) [ネタバレドラマレビュー(韓国)]

フジテレビの韓流α枠で放映されているのをトルネで録画して鑑賞中。
最初はタルジャのイタさにひいていたけれど、7/5(月)13話まで終わったところで、おもしろい〜!
ついでにタルジャとチーフ、これって「あの青い草原の上に」の母娘コンビじゃないですか〜!
テボンとタルジャのシーンがとってもいいわ〜。
ソンジュもとっても素敵。
見ていてセリフも、いちいちごもっともなものが多くて、いい。

「女は言わなくてもわかってもらおうとするけれど、男は言わないとわからない」というようなセドのセリフがあったけれど、これって本当にそう思うわ。

今週はまとめて放映されるみたいだから、最終回までたどりついたら、また感想をアップしようと思っています。
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魔王(마왕) [ネタバレドラマレビュー(韓国)]

mao.jpg魔王 コレクターズ・ボックス [DVD]

オム・テウンの演技が好きだ。
好きになったのは「復活」を見たからだ。
GyaOで「復活」を見たときにかなりはまりまくり、結末が気になりShow Timeでお金を払って先を見て、ついでに DVD BOXまで購入してしまった。

「魔王」のオム・テウンは「復活」のときとは全く違う。好みは人それぞれだと思うけれど、「復活」のときよりも全くもって格好よくないカン・オス刑事を演じている。格好よくないのは、クールな面がほとんどないからだ。人間くさくて熱血漢、単純で感情的、そして心の底にとてつもない闇を秘めている。

シン・ミナは、今まで見た作品の中で一番好き。シン・ミナ演じる物に残った記憶を読み取れる能力を持つ図書館司書・ヘインの優しさは、周囲の人の心を揺さぶり始める。植物と語らうとき、図書館で本の整理をしている様子などがとても印象的。

そして弁護士、オ・スンハを演じたチュ・ジフン。彼がこんなに演技力があったなんて、「宮」だけではわからなかった。なんというか、例の事件はもったいないです。。。彼は役者として復活できるんでしょうか?

そして何よりもびっくりしたのが、どもり(吃音)で弁護士スンハの手先となり、捜査を混乱させていくキム・ヨンチョルを演じたチョ・ジェワンだ。「復活」のときのアン秘書と全く違うので、最初はわからなかった。あまりにうまい演技なので誰だろうと思い調べたら同一人物だったわけで、もう彼の演技力には脱帽。どもり方といい、メガネの奥のおどおどとした表情といい、素晴らしすぎる。ついでに、話すときの目の見開き方がちょっと恐い…かも。

あと、個人的にとても好きな役者さんであるキム・ギュチョル。彼を初めて見たのは「酒の国」。黒縁メガネが印象的な、とっても温かみのある先生役だった。次に見たのが「あの青い草原の上で」のジュンゴル。ヨノとスノの叔父役。とにかくものすごく笑わせてもらった。そして「復活」での悪役。そして今回もなかなか味のあるオ・スンハの弁護士事務所の事務長を演じている。

1話の最初は何だかつまらないと感じて抵抗感があった。オープニングも何だか恐いし気味悪いし。でも頑張って見ているうちに、どんどん面白くなっていき、あんなにイヤだったオープニングも大好きになり、鼻歌で歌っちゃうまでになってしまった。

このドラマは少年犯罪というテーマを扱っているせいか、全体的に重く鬱々としている。その中で一服の清涼剤になっているのが、ヘインが登場するシーンだ。ヘインの優しさにホッとさせられる場面が数多くあった。
恋愛の描き方もちょっと他のドラマと違っている。
カン・オス刑事はヘインのことを好きなのだろうけれど、彼は自分は恋愛などする資格はないと心の底で思っている。
オ・スンハ弁護士も同じで、ヘインに対して気持ちを抑えている。
ヘインはだんだんとスンハに思いを寄せるようになるのだが、彼の罪に気づき葛藤する。

考えてみれば、こんなに入り組んでよく考えられたドラマは、今まで見たことがなかったかもしれない。「復活」も入り組んでいたけれど、「魔王」のほうが復讐相手のターゲットが多い分、より複雑に思える。

12年前の若き日の過ち。その一瞬でそれに関わる人々が取り返しのつかない深い傷を負ってしまう。全ての人が家族愛を持っているのに、それが強すぎた結果として悲劇へとつながっていく。オスの父親も、そのやり方が正しかったかどうかは別として、息子に対する愛情が確かにあったのだ。自分の家族だけを守ろうとする利己的な愛情は、人間であればどんな人の心にも隠れているように思う。

無表情に母親の好物だったミントキャンディーを口に運ぶオ・スンハ。彼の家族愛もいつの間にかゆがみ、利己的なものになり復讐へとつながったのだろう。

話が後半になればなるほど、冷静だったスンハの感情が揺れ始める。
カン・オスやスンハの兄チョン・テフンと同級生だったキム・ヨンチョルは高校時代いじめられっ子だった。自分をかばってくれたためテフンが刺されて死んだのに、自分は何もできなかったという負い目と傷をずーっと背負って生きてきたのだろう。だからこそ、スンハが行おうとする復讐に協力する。
スンハがヨンチョルに対し、ヨンチョルに何かあったら、兄が死んだ意味がなくなると言うシーンがある。ここはとても納得したシーンだった。
しかしヨンチョルはスンハが考えていた以上に、暴走し始めるのだ。
ヨンチョルは今後どう生きていくのだろう。罪を償った後きちんと生きていくことが、この事件で亡くなった全ての人に対する本当の意味での償いだと思うのだけれど、彼にそれができるのだろうか。

また印象深かったのは、カン・オスの友人で、チョン・テフンが刺された現場にも居合わせたソクジンとオスの兄嫁チェ・ナヒの不倫関係だ。ソクジンとナヒは真剣に愛し合っている。しかしナヒは夫カン・ヒスの愛を知り、2人の関係を断ち切ろうする。その矢先、嫉妬に狂ったヒスはしてはならない犯罪に手を染めてしまう。そしてカン・オスは兄の運命をも狂わせてしまったことに対して深く嘆き悲しむことになるのだ。
それにしても、ホテルは今後どうなるのだろう? 父親は病死、兄は逮捕。カン・オスも亡くなってしまう。チェ・ナヒとソクジンの関係もどうなるのだろうか? 普通だったら、2人とも、カン・ヒスを追い詰めてしまったことに罪の意識を感じると思うのだけれど。ドラマと言ってしまえばそれまでなのだが、人間の生き方は本当に様々だと思わされる。

結末に関しては、賛否両論あるのだろうけれど、両者が生きていても、結局は苦しみを抱えて生きるしかないのだろうから、ドラマの終わりとしてはあれでよかったのではないかと思う。また予想を裏切る最後というのでもないという気がする。
最後の主役2人の演技がとても素晴らしいし、スンハのうろたえ方にはもらい泣きしそうだった。

心配なのは、ヘインの今後。
ただ、彼女は自分の持っている能力を運命として受け入れているので、これからも悩める多くの人たちの救いになっていけるのではないかと信じたい。
それに、彼女はこの結末をどこかで予想していたようにも思うのだ。

そういえば、スンハを刺した犯人が誰かよくわからなかったのだけれど、韓国ドラマ「魔王」の公式サイトこんな書き込みを発見。高利貸しユン・デシクの弟(弟分?)のようです。

韓国版を鑑賞後、一気に日本版の方も鑑賞したので、日本版のほうについても今度書いてみようと思う。

韓国版「魔王」公式サイト

「마왕」韓国公式サイト

<データ>
監督: パク・チャンホン
脚本: キム・ジウ
主な出演:
カン・オス(オム・テウン)…刑事。12年前に同級生のチョン・テフンを刺殺するが正当防衛と認められる。

オ・スンハ(チュ・ジフン)…弁護士。本名チョン・テソン。兄のチョン・テフンが亡くなったことにより家族の運命を狂わされたことに対し怒りを覚えている。また自分たちを顧みなかった者たちへの復讐を実行する。

ソ・ヘイン(シン・ミナ)…図書館で司書として働いているが、契約社員らしい。サイコメトラー。警察に捜査協力することがある。友人のタロットカフェのオリジナルタロットも制作している。

チェ・グァンドゥ(キム・ギュチョル)…スンハの弁護士事務所の事務長。元刑事で12年前のチョン・テフン殺害事件の捜査を担当した。スンハの罪に気づいても「先生についていきます」と言う。パン・チャンホとは刑事時代の同僚だった。

パン・チャンホ(チュ・ジンモ)…刑事。カン・オスの上司で課長。

イ・ミンジェ(パク・クリナ)…カン・オスの同僚女性刑事。先輩のカン・オス刑事に思いを寄せている。

シン・ジェミン(キム・ヨンジュン)…カン・オスの同僚刑事。

カン・ドンヒョン(チョン・ドンファン)…カン・オスの父親。国会議員であり、グランパレホテルのオーナー。

カン・ヒス(チェ・ドクムン)…カン・オスの兄。父のホテルの社長。

キム・スンギ(オ・ヨン)…カン・オスの同級生。窃盗の前科がある。彼の動きが事件を大きく変化させている鍵となっている。

ユン・デシク(ハン・ジョンス)…カン・オスの同級生。高利貸し。

ナ・ソクジン(キム・ヨンジェ)…カン・オスの同級生。カン・ヒスの秘書。父はカン・ドンヒョンの運転手をしていた。

キム・ヨンチョル(チョ・ジェワン)…カン・オスの同級生。高校時代、オス達にいじめられていた。現在は編集部に勤めている。

ソン・ジュンピョ(キム・ギョンイク)…新聞記者。12年前、チョン・テフン殺害事件についての記事を書いた。現在はヨンチョルと同じ編集部で働いている。オ・スンハとチョン・テソンが同一人物だという証拠を握ったものの交通実で死亡してしまう。

クォン・ヒョンテ(イ・ドリョン)…弁護士。カン・ドンファンの顧問弁護士。オ・スンハの司法修習生時代の恩師。

チェ・ナヒ(ユン・ヘギョン)…カン・ヒスの妻。カン・オスの義姉。ナ・ソクジンと不倫関係にあった。

チョン・ソラ(イ・ミニ)…5歳。ヨンチョルと秘密の約束をする。また母親が罪を償う間、最初はヘインの家に、後にファン・スゴンの家にあずけられる。

キム・ジョンヨン(イ・ボヒ)…ソラの母親。ユン・デシクから金を借り取り立てに苦しんでいる。デシクにガス銃を使用し、結局は死に至らしめる。

ヨ・スノク(イ・ボヒ)…ヘインの母親。

ファン・スゴン(イム・スンデ)…オ・スンハの兄代わり。農場を経営している。

モ・イノ(パク・クァンジョン)…カン・オス達の高校時代の担任教師。
★★★パク・クァンジョンssiは2008年12月15日 肺ガンにより逝去。47歳という若さでした。「ニューハート」や「白い巨塔」などにも出演されていました。

ユン・ジュヒ(イ・ウン)…ヘインの友人。タロットカフェ「ガランサス」の店主。

オ・スンヒ(チョン・イェソ)…スンハの姉。セボン療養院で糖尿病で入院中。目が見えない。

チェ・ドンソプ(ユ・ヨンス)…窃盗でクォン・ヒョンテ弁護士のせいで懲役10年の刑になったと思い込み逆恨みの末、刺し殺してしまう。

ソ・へイン子供時代(コ・ジュヨン)

チョン・テソン少年時代(クァク・チョンウク)

カン・オス少年時代(ソ・ジュニョン)

チョン・テフン(パク・チョルホ)…スンハの兄。12年前の事件で死亡。

チョン兄弟の母親(キム・ヒョジン)…テフン亡き後、まもなく亡くなる。

ファン・デビル(イ・ソンミン)…ソン・ジュンピョを轢いた犯人。

老人(ユ・スンチョル)…テソンの交通事故の話をソン・ジュンピョに話す。この話により、ジュンピョはスンハがテソンであることに気がつく。

キョン・ジョンチョル()…キャバレーの経営者。裏家業を行っている。

2007年3月21日 - 2007年5月24日(水・木 21:55〜)/韓国KBS放送制作/全20話

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ラスト・スキャンダル(내생애 마지막 스캔들) [ネタバレドラマレビュー(韓国)]

last-scandal.jpgラスト・スキャンダル BOXI [DVD]


先週までフジテレビの韓流α枠でやっていたものを全話鑑賞した。
かなりカットされている部分があると思うので、いずれきちんと鑑賞したいなと思っている。

チェ・ジンシルのドラマを見るのは「星に願いを」以来。
彼女が演じるホン・ソニのみごとなおばさんっぷりに最初は驚いたが、40歳を目前にして、こんな出会いや恋愛ができたらなんて素敵なんだろうと、素直に感じた。

チョン・ジュノ演じる大スター、ソン・ジェビン(本名チャン・ドンチョル)は、ソニと(たぶん高校時代の)同級生でお互いに初恋の相手。
会う約束をしていた日に、ソニが約束の場所に現れず、それっきりになってしまっていたのに、エキストラのバイトを始めたソニとドンチョルが20年ぶりに再開して物語が展開していく。

チョン・ジュノは「大変な結婚」しか見たことがないのだが、「ラスト・スキャンダル」では、おちゃめで子供っぽい部分とスターの部分を上手に使い分けるチャン・ドンチョルという大人の男をきちんと演じている。
まっすぐで一途、明るく素直で、ときには強引。
ああ、こういう男の人から思いを寄せられたらって、女性なら誰もが憧れると思います。
アラフォー女性のこれまでとはちょっと違ったシンデレラストーリーなのよね。

それに、ところどころとってもいいセリフがあって、書き留めておきたいぐらいだった。
ソニが娘のジミンに語るセリフで
「ジミンはママを大人だって言うけれど、私だって初めて母親をやっている」
というようなのがあって、とても納得。

例えば40歳になったって、常に人間はその年齢を初めて迎えるわけだし、どんな歳になっても「生きる」っていうことは「初めての道」を歩んでいるんだなって、しみじみと感じましたよ。
考えてみれば、生まれてから死ぬまで、誰しもが毎日毎日最初で最後の初めてを迎えているのよね。
そんなことにも気づかされました。

ドンチョルの兄、チャン・ドンファを演じたチョン・ウンイン。
このドラマで初めて知りました。
まだ「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」を見ていないせいなのよね。
今度見なくては。
ドンファを見ていると、家族愛の大切さをしみじみと味わえます。

ホン・ソニの別れた夫、アン・ユシクを演じているのはキム・ビョンセ。「オールイン」のマイケル・ジャンで初めて知ったけれど、悪役を演じてもどこか軽妙で、ひどいヤツなんだけど、なんだか笑っちゃうというのを上手に演じています。

最後はみごとにハッピーエンドで、ふたりの美しいウェディング姿も見られるし、そういう意味での満足度は高い。

続編の制作も決まっていたというのに、チェ・ジンシルが亡くなり、その話が流れてしまったというのが、とても残念でならない。
ホン・ソニの明るい笑顔を見ていると、チェ・ジンシルが既にこの世にいないということが信じられないのよね。

でも、この続き、何とか見たいよね。
せめて小説でもいいから……!

「ラスト・スキャンダル」日本公式サイト

「내생애 마지막 스캔들」韓国公式サイト

韓国公式サイト壁紙

<データ>
監督: イ・テゴン
脚本: ムン・ヒジュン
主な出演:
ホン・ソニ(チェ・ジンシル)…39歳主婦。少女時代はチョコレート会社のCMに出演したこともある。チャン家で家政婦として働くことになる。料理上手。

チャン・ドンチョル・芸名 ソン・ジェビン(チョン・ジュノ)…大スター。公称32歳だが本当は39歳。ソニの同級生でお互い初恋の相手。

チャン・ドンファ(チョン・ウンイン)…ドンチョルの兄。芸能事務所の代表。

アン・ユシク(キム・ビョンセ)…ソニの元夫。事業に失敗、借金を肩代わりしてくれたコ・ジョンスクの元に走り、ソニを騙して離婚する。

イ・ナユン(ピョン・ジョンス)…トップ女優。渡米していたが突然帰国する。どうやらフンの母親らしい。父親は…?

アン・ジミン(ハン・ボベ)…ソニとユシクの一人娘。中学2年生。ソン・ジェビンの大ファン。

チャン・フン(イ・インソン)…チャン・ドンファの一人息子として育てられている。父親を尊敬している中学2年生。ジミンと仲がいい。

コ・ジョンスク(キム・チョン)…ワインバーの経営者。見合い結婚をした夫と10年前に死別。恋愛経験がないため、アン・ユシクとロマンティックな恋愛をすることを夢見ている。

ミンジュの母(イ・ヨンジャ)…ソニの友人。一緒にエキストラに参加したり、悩み相談をしたりする。

ソ・ウォンタク(アン・イルグォン)…ソン・ジェビンのマネージャー。ソニの料理が大好き。

ペク・スホ(イ・スホ)…ソン・ジェビンのマネージャー。ウォンタクの弟分。

チョン・クムジャ(キム・ヒョンジャ)…アン・ユシクの母親。ソニの姑。

アン・ユジョン(オム・スジョン)…アン・ユシクの妹。ソニの義妹。

2008年3月8日 - 2008年4月27日/韓国MBC放送制作/全16話

 


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バリでの出来事(발리에서 생긴일) [ネタバレドラマレビュー(韓国)]

bali.jpgバリでの出来事〈上〉バリでの出来事〈下〉

それにしても、見事なすれ違いっぷりだわ。
このドラマ。。。

久々に韓国ドラマを一気に見ました。
三日ぐらいで「バリでの出来事」全20話を見たので、結構疲れたよ。
でも、おもしろかった。結末やあらすじなど、基本的なところは知っていたけれど、これほどまでとは思っていなかった。ドロドロ感というか、それぞれの人のしつこさとか。全20話だけど、テンポがいいのか、途中でダラダラした部分が少なくて、割とあっという間っていう感じでした。

ただ、やっぱり韓国と日本って、違うよね。
顔は似ているけど、感情表現の仕方が違うな〜って、改めて思ったドラマでした。
息子をバンバン蹴っ飛ばす父親とか、娘の婚約者が思いを寄せている女性のところに出かけていって、引っぱたいたり、髪の毛を引っ張ったり、罵ったりする母親……。。。そんなシーンは日本のドラマでは自主規制されているんでしょうか、いやいや、お国柄が違うんでしょうか、まずあんなシーンは見ないよね。いや〜相変わらず感情むき出しで、びっくりしちゃうんだよね。
あと、母親役ふたりがやりあうところや、ジェミンの父親とか、結構迫力あります。

思えば、「冬のソナタ」って、かなりソフトなドラマだったんではないかって思う。だから日本人受けしたんだろうな。チェリンの意地悪度なんて、可愛いもんだよね、今思えば。韓ドラデビューが「バリでの出来事」だったら、私でもぶっとんだと思う。そういえば、冬ソナの後、NHKでやっていた「美しき日々」を韓国語で見ていたものの、セナとナレが会話するシーンが、ぎゃあぎゃあとうるさくて、結局、見なくなってしまったのだ。最初のうちは、怒鳴り合ってしゃべるという感じに聞こえたんだよね。今ではだいぶ韓国語に慣れたので、それほどうるさくも感じないけれど…ね。

私はチョ・インソンくんも結構気になっていたので、以前から見たいとずーっと思っていまして、ようやく一気にみることができたというわけ。

とにかく、とても韓国語が聞きやとりやすいドラマだと思うのです。
私の聞き取り能力が密かに上がっているのかもしれないけれど(^^;、インソンくんの韓国語は、本当にわかりやすいです。発音がキレイなのかな? ハ・ジウォンちゃんも、わかりやすい。だから、韓国語の微妙なニュアンスが、ドラマを見ているととてもよくわかるような気がするんですよ。

まあ、ifが多いドラマだよね。
もし、ジェミンやスジョンが素直になっていたら…
もし、ヨンジュがプライドにしがみついたり、意地を張ったりしてなかったら…
もし、イヌクの母親が、結婚に大賛成していたら…
などなど。
で、ここまでのすれ違いっぷりは、あんまり見たことないな〜という結論に達したわけです。

それにしても、インソンくんの怪演に涙しました。
特に第17話、インソンくん演じるジェミンが号泣するシーンがあるのですが、はからずも私ももらい泣き。この人は今まで寂しくてたまらなかったんだなって、じーんときちゃったよ。

まあ、女としてはやっぱり、ジェミンのような愛し方をされたいっていう気もちょっとするんじゃないかな。とにかく自分勝手に強引に愛してくるっていうのに、いい歳して、ちょっと憧れたね。

最後は結構キツイ終わり方だけど、ひとつの寓話のような気がしてきて、これはこれでありかなという気がしてきます。
韓ドラって、最後に失速してしまい、こりゃなんじゃ状態の終わり方をしているものが結構あるように思う。
私的には、「ピアノ」「酒の国」「彼女は(最高)ボス」「パリの恋人」…なんかがあげられるけど、「バリでの出来事」はなんだかいろいろ考えさせられるっていうか、バリの美しい景色と最後のシーンが上手に重なっているんだよね。そこもいいし、何だか、いろいろな選択肢があるのに、悪い方向に転がってしまう人たちを見ていると、自分の生き方もそう悪くはないんじゃないかと思えたり。

それにしても、この後、ヨンジュや周囲の家族たちはどうしたんだろうなっていうのが、ちょっと気になる。
そうそう、スジョンの親友ミヒ(シニ)のセリフ回しは、ドロドロドラマの清涼剤だったです。
あと、チョ・サンベ役のキム・ハギュンssi。私は彼が「ピアノ」で演じていた役がすごく好きですね。

このドラマ、当たり前の日常から抜け出したいと望んでいる人にはおすすめだと思います。
最後のスジョンの笑顔が妙に心に残ります。

韓国SBS「발리에서 생긴일」公式サイト

<データ>
演出:チェ・ムンソク 
脚本:キム・ギホ
主な出演:
イ・スジョン(ハ・ジウォン)…バリで観光ガイドのアルバイトをしている。
チョン・ジェミン(チョ・インソン)…財閥の御曹司。次男。
カン・イヌ(クソ・ジソブ)…ジェミンの会社の社員。かなり優秀。
チェ・ヨンジュ(パク・イェジン)…ジェミンの政略結婚の相手。
ミヒ(シニ)…スジョンの友人。売れない女優。韓国でスジョンはミヒの家に居候している。
ジェミンの母(キム・スミ)
ジェミンの父(キム・インテ)…財閥の会長。
チョ・イルミン(キム・イル)…ジェミンの兄。ジェミンの会社の常務。
チョ・サンベ(キム・ハギュン)…スジョンが働いている小さな旅行会社の社長。失踪する。
ヨンジュの母(キム・ヘオク)
イヌクの母(イ・ミヨン)…カルグクス(韓国風手打ちうどん)屋をやっている。
スジョンの兄(キム・ヒョンボム)…スジョンに迷惑をかけながら生きている。
ジェミンの友人(ウォン・ギジュン)
イヌクの母の情夫(ソ・ジュニョン)

2004年1月3日 - 2004年3月7日/韓国・SBS/全20話



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