SSブログ

美男〈イケメン〉ですね 第1話くわしいあらすじ&レビュー [韓国ドラマ「美男〈イケメン〉ですね」]

よく晴れた日、教会で厳かにミサが始まっている。
シスター2人が会話している。

「ジェンマはどうしたの?」
「今日も走っていると思います」

ミサに今日も遅刻し、よろめきながら走る若いシスター。
おそらくジェンマと呼ばれた見習いシスターだ。
神父様のお話中に、教会にさりげなく入り、ほっと一安心したところ、ひとりの少女がプレイヤーで何か見ていることに気がつく。
そっと注意したジェンマだったが、少女は聞き入れようとせず、プレイヤーの音量をあげてしまう。
少女に近づいたジェンマは彼女からイヤホンを奪うものの、イヤホンがプレイヤーからはずれて、音が教会中に鳴り響いてしまう。頭を抱えるシスター達。どうすることもできないジェンマは、プレイヤーの上に覆い被さる。


韓国のみならず、アジアで大人気のバンド、A.N.JELL(エイエンジェル)。メンバーは3人。コンサート会場はいつも熱心なファンで満員だ。
コンサートを終え、移動するA.N.JELLのメンバー達。
コンサート中の華やかな笑顔とは違い、むすっとしているリーダー風の男。

メンバーの会話と、車の前席に座っている男・アン社長の話から、リーダー風の男の名前はファン・テギョン。彼は喉を痛めていて、しばらくコンサートで歌ってはいけないということになっているらしい。
「歌手が歌を歌わなくて、どうしろというんだ」
と毒づくテギョン。
そのためにもうひとりボーカルを入れる予定だとアン社長は告げるが、メンバー達は、面白くなさそうな顔。

一方ジェンマは教会の庭にある石像を掃除していた。みんな裸体なので、ちょっと恥ずかしそうだ。掃除しながら、思わずA.N.JELLの曲を鼻歌で歌うジェンマ。少女のプレイヤーから流れた曲が耳に残っているらしい。

そこにジェンマを見張っているサングラスの怪しい男が登場する。
1枚の写真とジェンマを見比べている。

ローマ行きのチケットを購入するために、スクーター(ピンクで色がかわいい)で出かけるジェンマのあとを、車でつけている怪しい男。

そのころアン社長は、A.N.JELLの新メンバーがコ・ミナムという名前で、ミラクル・サプライズだと会議で説明していた。秘書風の男は、「ちょっと女っぽい感じですね」と言っているが、アン社長は、コ・ミナムを大絶賛。

同じ頃、後をつけられていることに気づいたジェンマは、近づいてきた怪しい男に蹴りを入れ逃げ出す。
逃げ続けるジェンマだが、
「コ・ミナムが大変なんだ」
という男の一言で、ようやく話を聞こうとする。

男の話によれば、ジェンマ(本名コ・ミニョ)の双子の兄、コ・ミナムが韓国のみならず、アジア最高のアイドルグループA.N.JELLのメンバーに選ばれたのだとという。それはものすごいことだと男は力説するが、世間から離れた生活をしていたジェンマは、A.N.JELLさえも知らない様子。

男の話によれば、ミナムは今日、契約書にサインをしなければならないのだが、ちょっと問題が出てしまい、契約場所に行くことができないというのだ。だからミナムの身代わりにジェンマがサインをしてくれないかと言い出す始末。

結局、兄(オッパ)のためだと、身代わりを引き受けたジェンマは、怪しい男=A.N.JELLのマネージャー、マ・フニ室長に連れられて、A.N.JELLの所属事務所A.Nにやってくる。

事務所の前にはファンがたくさん群がり、メンバーのことを待っている。
A.N.JELLというバンド名だけあって、天使の羽をつけ、羽の形のうちわを持っているファン達。ジェンマはファンクラブの会長サユリに、シスターの衣装もいいアイディアだと言われてしまう。

そのとき、メンバー達が帰ってきて、ファン達は一斉に車のほうに駆けだしていく。
誰かが落としたうちわを拾い、メンバーを眺めるジェンマ。

むすっとした顔つきだが、カリスマ性を感じさせるファン・テギョン。
満面の笑みを浮かべるジェルミ。
そして上品な微笑みのカン・シヌ。

ジェンマは目を奪われたまま、全く身動きが取れなくなってしまう。
「私、今日、天使のように美しい3人に出会いました」
そんなジェンマのうちわに、笑顔でサインしてあげるジェルミ。

そこにマ室長が男性服を持ってやってくる。
変装したジェンマは着心地が悪そうだが、そのままアン社長の元に連れて行かれる。
サインを終えたミナムがいる部屋に、ボーカル&ギターのファン・テギョンがやってくる。
じっくり品定めをするかのようにジェンマを見つめたテギョン。
テギョンの
「おまえ、そんなにすごいのか?」
という問いかけに、思わず頷いてしまうジェンマ。

テギョンはミナムの手を引っ張り、そのまま他のメンバーがいるスタジオへ連れて行くと部屋の鍵をかけてしまう。

「おまえがコ・ミナムか?」と、肩に手をかけるベースのカン・シヌ。
「思ったより、小さいヤツだな」と、ドラムのジェルミ。

突然、テギョンに「歌ってみろ」と言われるジェンマ。実際の歌を聞いて、メンバーとして受け入れるかどうか、決めると言うのだ。
「アン社長があれほど絶賛しているんだから聞いてみたい」とカン・シヌ。
「すごいんだろ、歌ってみろよ」とジェルミ。

扉の外では、アン社長とマ室長が、扉を開けろと怒鳴り続けている。
「歌手になりたかった夢を思い出せ」
とも叫んでいるマ室長。

いつまでたっても歌い出そうとしないミナムを見て「ダメだな」と契約書を破ろうとしたテギョンの前で、ようやく歌う決心がついたジェンマは賛美歌を歌い始める。
澄んだ高いキレイな声に、あっけにとられるメンバー達。

鍵を調達して、部屋に入ってきたアン社長に、契約書を返し出て行くテギョン。
ジェンマの腕にそっと手をかけ、優しく微笑み、出て行くカン・シヌ。
「すごい美声だったな。オレ、鳥肌たっちゃったよ。テギョン兄貴も認めたみたいだから頑張ろう」と陽気なジェルミ。

シスターの格好に戻ったジェンマは、緊張したけど、契約もなんとかなったので、私はローマに行くとマ室長に告げる。しかしここで初めて、ミナムが整形手術の手直しのため、まだしばらくアメリカから戻ってこられないので身代わりを続けて欲しいと言われるのだった。
その夜、どうしてもローマに行くと言い張るジェンマに、院長シスターはジェンマにはまだいろいろな道があるはずだと説くのだった。

それでも、ジェンマはローマに出発するために、空港にやってきていた。
同じ日、A.N.JELLのメンバーも日本への仕事のために空港にやってきていた。
ジェンマはテギョンとぶつかり、チケットを落としてしまう。
テギョンと気づいたジェンマは、慌てて顔を隠し、テギョンの落としたプレイヤーを拾ったまま、逃げてしまう。

A.N.JELLのメンバーはチケットの持ち主であるシスターを捜すが、ジェンマは逃げ回るしかなく、結局ローマ行きチケットはテギョンが持ったまま、時間切れとなってしまう。
ローマ行きの飛行機を見送ったジェンマは、テギョンが落としていったプレーヤーの音楽を聞く。

ジェンマを探しに来たマ室長と会う。
「なぜミナムが歌を歌おうと思ったか、知ってるか? お母さんを捜すためだ。歌っていれば、お母さんが見つけてくれるかもしれないからだ」

幼い頃、親がいないことでいじめられた思い出が蘇るジェンマ。
「父親は作曲家、母親は歌手、だから自分も絶対に歌手になる」と言っていた兄のことを思い出す。

次の日、コ・ミナムがA.N.JELLの新メンバーに加わる記者会見会場にジェンマはやってきていた。
「私、今からコ・ミナムになる」
化粧室で髪を短く切り、胸にさらしを巻いて男装をするジェンマ。
メンバーや社長、大勢の記者が集まる中、白い衣装に身を包み、男装をして登場するコ・ミナム。
ミナムの様子をじっと見つめるマ室長は、涙を隠すために、サングラスにかけかえていた。

そのテレビ中継をじっと見つめている女性がいた。
テギョンとミナムを見つめ、「大きくなったわね」などとつぶやいている。

コ・ミナムはメンバー達が一緒に暮らす家に引っ越してきた。広い家の中を見て回るコ・ミナム。
テギョンの部屋に入り、空港で拾ったプレーヤーを引き出しの中にそっと入れる。
部屋から出ようとしたところ、テギョンが戻ってくる気配を察し、咄嗟にトイレに隠れてしまう。

照明の角度が変わっていることに気づいたテギョンは、トイレに入りミナムを発見する。
慌てたミナムはビデの操作を間違え、たっぷりと水を浴びてしまう。
「ビデでシャワーか?」
あきれたように言うテギョン。
「本当にすみません」と恐縮するミナムに、テギョンは注意事項を告げる。
「ひとつ、俺の体にさわるな。ふたつ、俺の部屋に勝手に入るな。みっつ、俺の物にさわるな」
「すみません」とミナムが出て行った後、「ビデの威力に注意しなくっちゃ」とつぶやくテギョン。

ミナムの歓迎パーティーが開かれることとなった。
会場は大盛り上がり、アン社長をはじめメンバーやスタッフも勢揃い。
テギョンは相変わらずむすっとした顔をしている。

会場で、ミナムはマ室長からワン・コーディ(コーディネーター=スタイリスト)を紹介される。彼女はマ室長の友人で、ミナムが女性だという秘密も知っているから大丈夫だという。
飲み慣れないお酒(シャンパン)を飲んだミナムは気分が悪くなってしまう。

ふらつくミナムをまず心配するのがジェルミ。
「男子トイレはこっちだよ」
と教えてあげるし、ふらふらしているミナムを見て、「心配だな〜」ってつぶやいている。

屋上に行けば風が気持ちいいと教えるのがシヌ。
「ちょっと待ってて、お酒を冷ますためにコーヒーを取ってくる」
と言って、ミナムの元から立ち去るシヌ。

酔っ払っているミナムは、ひとりでふらふらしながら屋上にたどり着くと、そこには先客のテギョンがいた。
テギョンがいることに全く気づかないミナムは、手すりから下にむかって、吐こうとするが、それをテギョンが止める。
「大丈夫か? トイレに行ってこい、早く」
と言ったものの、間に合わない状態だというのを悟り、まずは紙コップをさしだし、次にペットボトル、そして、花が入っていた鉢植えの鉢。

テギョンが差し出した鉢に吐くミナム。
ようやく気分がよくなったミナムと、この状況に何も言うことができないテギョン。
そこにミナムを心配したシヌとジェルミがやってくる。

全員がそろったねと言うジェルミ。
「これから面白くなりそうだ」というシヌに「面白くなるか、最悪になるか、見てやろうじゃないか」というテギョン。

相変わらず酔っ払ったままのミナムは、手すりのそばのベンチの上に上り、「空が近い〜」などと脳天気なことを言ったあげく、よろめいてベンチから落ちそうに。
それを支えるために駆け寄るメンバー3人。

「院長シスター様、私はとっても不思議な夢を見ました。そこはとても美しい場所でした。私たちの聖堂の前にあったダビデ、ジュリアン、トマスと一緒にいました。ここは天国ですか?」

************************************************************************************************************************
〈ここよりレビュー〉

いやー、思っていたよりも長くなってしまいました。
この調子で全16話書いたら、ちょっと大変だなぁ。。。挫折しちゃうかも?

書いてみてわかったけど、テギョン、なんのかんのいいつつ、優しいじゃない。
第1話からさ。
だって、ミナムのゲロをきちんと受け止めてあげてるしさ。
この行動って、後になって、ユ・ヘイとのスキャンダルが出ることがわかっていて彼女をかばう行動にもつながっているように思う。
テギョンって、口では冷たいことを言っているけれど、困っている人を見るときっと見捨てておけない優しさを持っているんだよね。
育った環境もあって、他人との距離の取り方が決して上手なわけではないけれど(はっきり言って下手)、いざというときは、自分の我を通すよりも、周囲のバランスを考えて状況に対処する判断力も持っているんだと思う。
だから、シヌとコ・ミニョのスキャンダルが出たときも、テギョンはシヌに対してどこか面白くないと思いつつも、結構自分を抑えているように思う。
でも15話で、自分のことばっかり考えてって…ミニョに言われちゃうんだよね。
それは臆病で、相手にぶつからないからなんだろうけれど。

このドラマ全体を通して、愛の伝え方が下手な人たちがたくさん登場する。
そもそも、愛を伝えるという行動は、それぞれがそれぞれの性格に合わせたやり方しかできないわけだ。
これはドラマだから、はたからみていて、シヌのまどろっこしさにイライラしたり、あまりに鈍感なコ・ミナム(コ・ミニョ)にあきれたりするけれど、日常生活の中には、多かれ少なかれこんなことは転がっているような気がする。
そういうことを極端に描き出して見せているのがこのドラマのような気がしてくる。

見ていて、うまく気持ちを伝えられなかった若き日を思い出したり、こうすればいいんだと学習したり、そんなところが面白いのかなと感じつつある。

このドラマは、テギョンとミナムを始めとする「愛の伝え方がわからない人たち」が愛を知り、成長していく姿を描いた物語なんだろうと思う。
だから、既に「愛」というものが多少なりともわかったような気になりつつある、ある程度の年齢層が見ると、何となくあの頃の甘酸っぱい感情を思い出し、ついついニヤニヤしたり、イライラしたりできてしまうように思う。

それに、A.N.JELLの三人三様の描き方はわかりやすくていいよね。
某サイトに、脚本のホン姉妹のインタビューが載っていて、「キャンディ・キャンディ」の話が出ていた。キャンディは原作者と漫画家が著作権でもめて絶版になってしまったため、知らない人も多くなりつつあると思うけれど、私はまさにキャンディ世代といってもいいと思う。
考えてみれば、あの漫画も、キャンディが登場する男どもみんなから愛されていた。当然ながら花男もそう。余談だけど、1話の最後のシーン、日本版の花男のOPだかEDだかに似ていたと思ったのは私だけ?

で、話はキャンディに戻るけれど、
ユイがイライザっていうのは、笑ったわ!
それにホン姉妹は、アイドルや少女漫画に憧れ、夢の中でアンソニーと踊ったことがあるような人に理解できる世界観があるって話している。
それってまさに私だよ。
アンソニーじゃなくて、テリー派だったし、漫画だったら、ベルばらだったりしたけれどね。

そんなわけで、第2話レビューも楽しんで書けたらなと思います。
いつ書き終わるかな……?


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。