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バンジージャンプする(번지점프를 하다) [ネタバレ映画レビュー (韓国)]


バンジージャンプする [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD



今まで何度も途中で挫折していたのですが、ようやく全部鑑賞。

イ・ビョンホンの先生役は結構好き。
同じくビョンホンが先生役で主演している「我が心のオルガン」は素直に良い作品だと思った。
でも、ラブファンタジーなるこの作品はどうなんだろう。

大学時代、雨の日に傘に入ってきたテヒ(イ・ウンジュ)に一目惚れするソ・インウ(イ・ビョンホン)。
ふたりは無事付き合うようになるのだが、インウが兵役に赴く日なぜかテヒは見送りに現れない。
突然場面は変わり、大学生から17年経過して高校教師となっているインウ。
結婚して女の子の父親となっているし、生徒にも慕われる教師だ。
しかし担任する高校2年のクラス、男子高校生のイム・ヒョンビン(ヨ・ヒョンス)が気にかかるようになってしまう。

イ・ビョンホンは日本が「冬ソナ」ブームに沸いた2004年末のNHK紅白歌合戦にも出場したので多くの人が知っているはず。
で、ヨ・ヒョンス。「ホテリアー」(2001 MBC)などにもボーイ役で出ていたけれど、私が忘れられないのは「純粋の時代」(2002 SBS)のミンス役。まっすぐな思いが痛く、強烈に印象づけられた。今回も妙に心に残る高校生役を好演している。
イ・ウンジュは2005年に24歳という若さで自殺されてしまいとても残念。ドラマ「火の鳥」(2004 MBC)や映画「ブラザーフッド」(2004)などにも出演されています。

**********ここよりかなりのネタバレ 注意してね。。。

この映画、矛盾だらけだし、後に残された家族の悲しみや苦しみを考え出すとキリがない。
次の世代でまた巡り会うために、ふたりしてバンジージャンプ=「死」を選ぶというむちゃくちゃさ……。
しかも男同士だよ。。。!

でも、ちょっと待てよと考えたこと。
この映画はファンタジーなのだ。

まずこの世で巡り会う人は決まっていると仮定してみよう。
そうなるとこの世と言わず、魂の結びつく相手、最近ではソウルメイトなんて言ったりもするけれど、その相手は基本的に決まっているのだ。
今、誰とも巡り会っていない人は、この世ではまだその相手を探し続けているだけで、その相手はこの世というか世代も時世も超えたどこかの空間に必ず存在している。
その相手とは必ず巡り会えるし、会えばわかるものだ。
そのふたりの結びつきは強く、巡り会うためにお互いの魂を磨き、巡り会えたらまたふたりの時を紡いでいくのだ。
そういう世界観の中ではおそらく肉体の存在よりも魂の存在が大切。

今巡り会えていなくても、この空間のどこかにそういう相手がいるというのは、何だかとっても素敵なことだと思う。
それに、そういう相手がいるというのもロマンティックだし、信じたい気持ちもある。

そういう世界観を私は決して否定しないけれど、現実を考えると、転生するために最後にふたりで命を絶つのはどんなものかと思う。
この世で知り合ったとき、お互いが既にそれぞれの世界をある程度築いているのならば、見守り合う愛もあるんじゃないだろうか。
結ばれないけれど、それぞれへの愛を秘めつつ生き抜き、この世ではお互いの魂を磨き、次の世界に巡り会うために静かに自分の命を全うするという……。
でもそういう世界観って、日本的なものなのかな?
まあ、そんなお話だったら、全く違う映画なわけで、この映画にはならないけどね。

でも暴力、アクション、セックスシーンが際だつ韓国映画(少なくとも私が見たものはそういうものが多い)の中では、美しい映画かもしれない。
オープニング映像は、エンディングでつながりました。
また所々でとても美しい場面がありました。
特にインウとテヒの夕焼けダンスシーン。
これはとても懐かしい雰囲気の映像でした。

それに、運命というか魂レベルでの愛について思いを馳せてしまったということは、それなりに何かを投げかけられたのだとも言えるよね。

相手を好きと思うのはどうしてかということについては、私なりのポリシーがあって、どこか、または何かが、とっても自分のDNAの中にある記憶に働きかけるから好意を持つんじゃないかと思う。
そのDNAの記憶が一致し合った者同士がうまく結ばれるのであって、勘違いは決して長くは続かない。
まあこの話はまたの機会に書こうと思うけれど。

で、マイダーリンはどうなんだろう。
転生した魂の片割れなんだろうか?
ただ、星を見るとあまりにも一致しているので、巡り会ったのは当然という気もするんだけど…ね。

〈データ〉
監督 : キム・デスン
主な出演 :
ソ・インウ(イ・ビョンホン)…文学科の大学生。テヒに一目惚れする。17年後、高校の国語教師になっている。
テヒ(イ・ウンジュ)…大学時代のインウの彼女。美術家の学生。
イム・ヒョンビン(ヨ・ヒョンス)…インウの担任するクラスの男子高校生。彼女がいる。

2001年/韓国/100分
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