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「グーグーだって猫である」は猫と一緒に見たくなっちゃう映画 [ネタバレ映画レビュー (日本)]


グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き(初回限定特別版) [DVD]

グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き(初回限定特別版) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD



映画館には行きそびれてしまったので、DVD発売を楽しみにしていた「グーグーだって猫である」。
大島弓子さんの原作漫画を読んだときから楽しみにしていたのですが、映画にも淡々とした日常が綴られていて、私はこういう世界観って好き。

猫が好きな人はホント楽しめると思う。
だって我が家の猫、ハルちゃん(2009年3月4日でちょうど一歳になります〜)が画面に釘付けになっちゃうシーンがあったんですよ。

鑑賞中、我が家の可愛い子ちゃんを抱っこしながら見たくなっちゃって、寝ていたハルちゃんをわざわざ連れてきて、お膝に乗せながら一緒に鑑賞。
小泉今日子さんが、グーグーと戯れているシーンを見ていると、自分もそうしたくなっちゃったのです。
そうしたところ……
猫の鳴き声が聞こえたり、井の頭公園をグーグーが走るシーンのときは、ハルちゃんは身を乗り出し、じーっと画面に釘付けになっておりました。
グーグーが走る様子に合わせて、首を左右に動かしている姿は可愛いったらなかったです。
でも、自分の膝の上に載せているものだから、ハルちゃんの後ろ頭姿しか見えないというのが、何とも……でしたが。
一緒に干渉していたダーリンに、「ハルちゃん、画面見てる?」って聞きながらの干渉になってしまいました。

それにしても、猫たちの演技力がすごい!!
もちろん、猫たちが演技してくれるまで待っていた出演者やスタッフもすごいと思います。

去勢手術を受けなければならないグーグーが脱走して、白いメス猫を追いかけるシーンがあるのだけれど、よくあんなにきちんと走れるなぁって、大感心しました。
もちろん綿密な撮影計画があるのでしょうけれど、見ている間はそんなこと感じさせないのが◎。

映画中、猫のタロットカードが出てくるのだけれど、これ、私、愛用しています。
Tarot Of White Catsといって、白猫が主役なんですが、面白いのは、愚者のカードがなぜか犬だったりするのです。ペットの占いのとき、特に猫を占うときによく使っています。恋愛のことを占うときにもなかなか良いですよ。
以前、東急ハンズで一目惚れして購入しました。

猫が擬人化されるという手法は、ご存じのように大島弓子漫画である「綿の国星」に登場しますが、今回は亡きサバ(大後寿々花)が人間のかたちをして麻子先生と会話するシーンがある。サバは歳を取って死ぬわけだから、実際には大後寿々花のように若いはずもないのだけれど、幻想という意味ではなかなか良かった。猫が成長して、飼い主の歳を超えてしまう日、そんな日が我が家の猫が長生きしてくれれば、いつかはやってくるのだという事実に気づかされた。大後寿々花の淡々とした優しい語り口が、呪文のように染みこんで来て、わかっていてもしっかりと認識していなかった事実を、自然にわからせてくれるのです。

それにしても、鼻歌歌手(←特典ディスク中、細野晴臣さんとの対談でご自分で言っております)、小泉今日子はすごい。
KYON2はアイドル時代から大好きだったのですが、「渚のハイカラ人魚」とか、その他いろいろ……、今回のテーマ曲、細野さんとのデュエットは力を抜いて聞けて、良いです。
自然体に可愛く歳を取ったな~って思います。

上野樹里ちゃんも良い味出してます(樹里ちゃんが出ている映画で、「虹の女神」というのがあるのですが、これがものすごーく好き。いずれ感想をアップしようとは考えているのですが……)で、猫とのツーショットシーンがあって、そういう樹里ちゃんはものすごくかわいい。

我が家では昨年六月から、ひょんなことで数年ぶりに猫との生活を始めたわけだけれど、いまやいることがあたりまえ。手もかかるし、だけどかわいい。時には話しかけてみたり、踊ったり歌ったりしてあげたり、、、なんてことをしているわけですが、そういうことが毎日毎日淡々と、でも楽しく過ぎていく。そんな猫との幸せ生活を改めて自覚させてくれる映画です。

この映画を見て、命には限りがあるけれど、生きている幸せをかみしめながら日々を過ごしたいなぁって、素直に感じましたよ。

犬童一心監督作品を見たのは「金髪の草原」に続いて2作目。
普通はもっと違う作品を見ているようにも我ながら思うけれど。「タッチ」とか「ジョゼと虎と魚たち」とか…ね。
考えてみれば「金髪の草原」も大島弓子原作なんだよね。

そうそう、井の頭公園って「いのがしら」じゃなくって「いのかしら」なんですよね。
井の頭線も、「いのかしら」。
その昔、ちょっと調べる必要があって、公園にどっちが正しいか問い合わせたことがあります。それまでは「いのがしら」だと思っていました。まあ、発音するときは、「が」の方が発音しやすいかもって思いますけどね。

〈データ〉
監督・脚本:犬童一心
原作: 大島弓子
音楽: 細野晴臣
配給:アスミック・エース

主な出演:
小島麻子(小泉今日子)…吉祥寺に住む漫画家。サバという猫が亡くなりグーグーと暮らし始める。
ナオミ(上野樹里)…麻子のアシスタント。もともと小島麻子の漫画のファンだった。
麻子のアシスタントの三人組(森三中)
沢村青自(加瀬亮)…麻子先生の友人? 医者。
中央特快・マモル(林直次郎/平川地一丁目)…バンド活動をしている。ナオミの彼?
中央特快・タツヤ(伊阪達也)
ポール・ウェインパーグ(マーティ・フリードマン)…英会話教室の講師。
サバ(大後寿々花)…麻子が飼っていた猫。
山本泰助(小林亜星)…ナオミとマモルがバイトしているリサイクル・アンティーク家具屋の主人。
編集長・近藤(田中哲司)…以前麻子先生に思いをよせていたらしいが、あっさり結婚してしまったらしい。
梶原(でんでん)…井の頭動物園の飼育係。
小林(山本浩司・読み仮名は「やまもとひろし」)…梶原の部下。麻子先生のファンらしい。
麻子の母(松原智恵子)
UMEZU氏(楳図かずお)…漫画家。

2008年/日本/116分


グーグーだって猫である 小説版 (角川文庫)

グーグーだって猫である 小説版 (角川文庫)

  • 作者: 犬童 一心
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/07/25
  • メディア: 文庫





グーグーだって猫である

グーグーだって猫である

  • 作者: 大島 弓子
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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